ハイエンドの新鋭、darTZeelのアンプとは?

21世紀に入って間もなく現れた高級オーディオの新鋭、darTZeelのこれまでのおおまかな軌跡と買取について。

スイスのアンプ工房、darTZeel

代表は10代の早いころから電子工学にのめりこむようになり、12歳の時には既に自分で音響装置を作るスキルをものにしていたそうです。
15歳の時に本格的に電子技術について学び、この時から自身のオーディオの像を煮詰めていき学位を取ってからは音響機器の設計に専念するようになりました。

Dクラスから完全なアナログアンプへ

1980年に入るとかねてから構想をしていたDクラスアンプを形にします。
ここでのテーマは構造を極力シンプルにすることしたが、実際に仕上がった音は期待とはほど遠いものだったそうです。

そこで完全なアナログ回路に立ち返りることを決め、そこから十数年にもわたる試行錯誤を重ね1999年に友人の協力のもと、巨大なモンスターアンプ、MODEL0を完成させます。

これがあまりに音の良かったようで、貸し出しの約束で使っていた友人がまったく返す気がなく、変わりにこれを製品化したほうがいいと提案があったことでステレオパワーの「NHB108 MODEL1」の誕生に至りました。

また、NHB108ができあがるまでの過程でまだ見出されていなかったオーディオ技術もいくつか発見し特許も取得しています。

 

darTZeelの由来

商標は代表の姓のDeletrazをもじったもので、TZだけが大文字になっているのにも意味が込められています。
代表は同じスイスのオーディオメーカーであるREVOX-STUDERを尊敬していて、その背景には創設者のWilli Studerに直接会ったことが関係しているようです。
個人的にREVOXのモデルをほぼ全て収集していたほどの熱烈なファンだったそうで、Willi Studerに敬意を表してトリビュートのT。
そしてアンプ作りにおいて基本となるパーツのツェナーダイオードのZの意味をもたせているそうです。

 

darTZeelのアンプ類と買取について

・NHB108

デュアルシャーシは1chあたりのアンプごとのスペースをギリギリまで使い、徹底したノイズ対策が施されています。
完全なデュアルモノになることに
年月を重ねてマイナーアップグレードが実施されていて個体によって仕様に違いがあります。日本でも買取の出物が期待できる機種です。

・NHB458

コストのことは一切考えずただ理想を追求したモノブロックアンプです。

出力を大幅に上げ、強烈な印象の残すデザインは大きな話題となりました。

国内でもユーザーがいらっしゃいますが買取で出てくることはまずありません。

 

その他の機種について

darTZeelは2018年に日本へ正規で入ってくることはなくなりましたが、保守サービスは続行しされています。

その他、プリアンプや並行品についても買取のお取扱が可能です

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