ネルソン・パスが立ち上げたThresholdの遍歴、魅力とは?
Thrsholdは1974年にカルフォルニア洲で設立されたブランドです。
オーディオエンジニアにNelson Pass、デザイン面はRene Besneが担当していました。
ネルソン・パスはカルフォルニア大学で物理学を専攻し、在学中にスピーカーの設計や開発を開始。
1973年にはマッキントッシュやパイオニアなどのアンプの修理業を行い、1974年に物理学の学士号を取得するとともに独自にアンプ作りを決意。
デザイナーのbasneと共にThresholdを興じました。
Thresholdの最初のモデル
passとbesneが最初に完成させたのがModel800A。
チャンネルのごとに200Wの出力を持つ当時としてはハイパワーなステレオパワーアンプです。
それに続いてモデル名と出力が半分になった400A。Thresholdの最初のプリアンプ、NS10もリリースされました。
Thresholdの滑り出しはとても順調で、オーディオ業界でも注目を浴びる存在となりました。
STASISシリーズの誕生
STASISというThresholdの独自となるアンプ技術を持つモデルが1970年代が終わるころに登場します。
この技術は80年代を通してThresholdのアンプが支持される所以となりました。
特別に好評だったのがSTASIS1で、Thresholdのその後の活動に大きく貢献した存在となりました。
Nakamichiとの関連性
日本のカセットデッキで有名なNakamichiがかつてハイエンドユーザー向けのアンプ、PAシリーズを販売していたのはご存知の方も多いと思いますが
これらはThresholdのSTASIS技術のライセンスを取得してパス氏の指揮のもと作られていました。
90年代にはいると自身の名をブランドにした、PASS Labを新たに立ち上げたことで、Threholdからは身をひくことになりました。
それによってそれ以降のモデルは日本で正式に入ってくることはなくなりましたが、現在でも新しいオーディオエンジニアを迎えて
様々な層に支持される新機種を作り続けています。
2000年に入るころにはThreshold旧来のハイエンドオーディオのユーザーのみをターゲットにした製品作りを見直し
より多くの層から支持されるオーディオ機器の開発に挑戦しています。
もちろんThreholdの伝統を捨てたわけではなく、STASIS技術をさらに磨き上げた高性能機も開発が続けられています。
Thresholdの中古品買取について
同ブランドのこれまで発売されきたアンプは現在でも全てのモデルに中古価値があります。
初期の800Aなどは経年で故障しているケースが多いですが、動かない状態でも買取OK。
SA・SシリーズやSTASIS1などのモノブロックタイプのアンプは特に高価買取が期待できます。
もちろんアンプに限らず、クロスオーバーやヘッドアンプなどの珍しいお品物や関連製品も買取させて頂きます!