WEの555W RECEIVERを買取致しました。
あっという間に連休が終わってしまいましたね~ 今年も残すところわずかですので、気を取り直していきましょう!
11月に入ってからは、大変濃い機器が多くやってきております。
ビンテージオーディオの最高峰、WEの555W RECEIVERのペアを買取致しました。
WEといえば、20世紀前半にアメリカの大手電話会社AT&Tの子会社として、主に電気製品製作を行っていたメーカーでした。
当時の娯楽で映画は大変な流行を見せていましたが、まだオーディオと映像を同期させる設備が整っておらず、スクリーンの前にピアノなどを用意して生演奏するといった形をとっていました。
そのような時代にWEが完成させたトーキーシテムは業界に革命を与えるもので、1935年ごろに起きた独占規制が入るまで、ほとんどのシアターがWEの機器を使用していました。
世界で最初の長編トーキー作品と言われている、「ドン・ファン」もウェスタンのシステムによって実現されました。
ウェスタンの名は瞬く間に世界に知れ渡り、その後もアンプやホーンなど現在のハイファイの原点となるオーディオ機器を生み出し、今も昔もマニアの至高の存在となっています。
買取でやってきた555ReceiverはあらゆるWEの製品の中でもビンテージオーディオ好きの方であれば知らない人はいないといった、そんなスピーカーです。
励磁型ドライバーのフルレンジとして使える一品で、扱いづらそうな無骨な風貌とは裏腹にホーンをつけず単体だけでもすばらしい音楽を聴かせてくれます。
本機はアメリカのみならず、日本でも多くのシアターで使用されており、およそ1万個ほどの数が輸入されていたようです。
ウェスタンの音響機器はすべて業者へのリース提供のみで販売は行っていなかった為、その当時は個人的に手に入れることは一切できませんでした。
買取品の555については当時の定価は一本あたり約5万円と、一見良心的に見えますがこれは80年以上の前の話なので、これを現在の価値に換算するとペアで1億円ということになります・・・。 黎明期のものといっても、べらぼうに高額ですね!
現在の中古需要としては、あらゆるWEのモデルの中でもトップクラスとなっています。また前期モデルの555Wは後期のWなしよりも若干高値で取引されています。
ちなみに、買取させて頂いたお品物は555Wでシリアルがとても近く、ダイヤフラムもオリジナルと非常にすばらしい状態でした。
このほかにもホーンユニットや、新しいセットが買取となりましたので、こちらは改めてアップしていこうと思います!
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