フィリップスのCDプレーヤー、LHHシリーズの人気モデルと買取について
フィリップスのCDプレーヤーは今でこそ姿を見ることはなくなりましたが、かつては日本のオーディオ業界をにぎわせ、ポピュラーな存在でした。
デジタルの時代が始まったばかりの1970年代にスタンダードラジオが日本マランツに社名を変更。
その後、オランダのフィリップスが日本マランツを買収し、主にビギナーからミドルクラスのハイファイ機器の開発管理を託したことでフィリップス、マランツブランドのオーディオ製品が次々と店頭に並ぶようになりました。
この時代に誕生したのがPHILIPSのLHHシリーズというCDプレーヤーでした。
ブランドはPHILIPSですが多くの機種は本国ではなく日本で開発されたこと。
そしてこれらは今も語り継がれるほどの強い個性を持つものばかりでビンテージ、ハイアマチュアを中心に熱狂的なファンがいます。
LHHシリーズの開発に携わっていたオーディオエンジニアの方は現在ファンダメンタル(SOULNOTE)を設立し、現在も忠実な音質の追究をテーマにしたオーディオを生産されています。
LHHシリーズの功績
当時、「顧客にハイクオリティな世界初となる技術を投入した製品を作ること」をスローガンに
トランスポートとD/Aコンバーターが分かれたLHH1000、ビットストリームを実現したLHH500
Non-NFB設計のLHH800Rなど、いずれも当時は他社ではかなわなかった構造や技術の実現を果たしています。
買取価格の高い順で見るLHHシリーズ
LHH-2000
見た目は80年代のパソコンのようなで飾りつけというような部分は一切ないLHH2000。
そもそも一般向けの音楽鑑賞用として作られたものではなく、PhilipsのCDプレス工場でチェック用として使われたり、音響スタジオなどの事業用を目的として開発されたモデルでした。
各チャンネルごとに搭載されているD/Aコンバーターに使われているtda1540というチップ。
変化が激しいデジタル機器の視点からするともはや骨董品ともいえるような年代物ですが、音という点でこれに勝るものはないと言う方もいらっしゃるほど。
オーディオはスペックでは計り知れないということを証明するCDプレーヤーの名機です。
LHH900R
シリーズ最後に作られたリミテッドモデル。
コンシューマ向けのLHHシリーズの集大成ともいえる完成度で当時はもちろん今でも愛好家の多いモデルです。
100万円を超えるハイエンドプレーヤーにも劣らない音質とうわさになり、その実力に手持ちの高額プレーヤーを売って買い換える人も続出したそうです。
LHH-1000
世界で初めて一般向けのセパレートタイプのCDプレーヤーとして誕生。
LHH-2000から受け継いだアナログらしい自然な鳴りは、年季の入ったレコード好きの方も認めるサウンドです。
そのほかのPHILIPS製品の買取もお任せください。
上記にないLHHモデルをはじめ、1970年代以前に作られたビンテージスピーカーや本国のみで販売されているお品物も買取中!
型番がわからない物でもまずはお気軽に査定で確認をしてみてください。